エイラの風。エイラ・シリーズ。(ジーン・アウル著1987~) 20年前のベストセラー本です。 (私が出会ったのは去年末。) 一言でこの本を言い表すと、、 ~ネアンデルタール人に育てられたクロマニヨン人のエイラの人生~ どう? これだけでも惹かれませんか? 私は、ネットで拾った、、、このヒトカケラの情報に飛びつき、図書館に走りました。 そして、出会いました。 フィクションとも、ノンフィクションとも言えるこのロマンあふれる本に! 誰も見た事が無い3万年前の世界。 著者は、今現在分かっている事を忠実に再現し、想像し、描いています。 私なりに一言。この本を軽く言い表すと、、、 ~スーパーウーマン・エイラの文明開化大作戦!~ 人類の進化は、女神・エイラから始まった・・・っと言っても過言ではありません。 (・・・。) とにかくすごい女なんです。それでいてつつましい。=まさに母なる女神。 新しい発見、新しい習慣、異文化交流。美しく。誰からも愛されるやさしさ。 数々の試練をも味方にし、意味を見出し、今を生きる姿。 そして、読み飛ばしたくなるくらいの(!)細かい情景描写。 エイラに出会ってからというもの・・・油断すると妄想の世界に入り込んでしまい。。。 街のビル郡を見ては、、3万年前の原始の時代を思い。 太陽を見ては、同じ大地に3万年を経て自分が生きていることを思い。。。 そして、、エイラの厳しい半生を思い。。。 はてしない感動に襲われ、、涙してしまうのでした。 引き込まれすぎて、現実と夢の境が分からなくなります。 現実とはなんでしょう? 夢との違ってなんでしょう? 私が信じるモノが現実。 私にとって、エイラとは、現実に存在した大地の母なのです。 -------- 大人用に書いた著者。 それに対し、日本での旧訳は、子供も楽しめるものとして訳されているそうです。 新訳本は、原本に忠実に訳されているそうです。 省かれまくっているらしい性描写がさらにグレードアップするとは・・・ なんだか恐ろしい気もします。 しかし。 私の周りでも、性教育を見直そうと言う声を、耳にしますが、 お互いの深い愛があり、尊敬と思いやりを持ったエイラとジョンダラーのセックス描写は、 リアルなだけに、性教育にはとても良いと思うのです。 性教育を考えている方にも、是非読んで頂きたい本です。 もちろん、自分本位のセックスしか知らない大人にも。 そして、人種や男女の違い、人生観などの面からも。 物語の中には様々な発見が詰まっています。 -------- このシリーズ。検索しても、と~っても分かりづらいので・・・まとめてみました。 第4部完から、11年も経った今、出版社を変え翻訳も新たに生まれ変わる! 題名も変えて、原本に忠実に翻訳しなおし、完成版として出版中。。。 6部構成で完予定。
エイラ・シリーズについては、ホームページがありましたので是非ご覧ください。 まずは、時間と心にゆとりのあるときに・・・
エイラと長い旅をしてきた私は、コレだけで胸が熱くなり・・・ 泣けます。 叫びたくなるほどの感動です。 -------- そして、2005年6月吉日。 私は、再びエイラと共に、長い長い旅に出発いたしました。 新1部から読み直しです。 翻訳が違うと、また雰囲気が違って面白い。 旧作では、荒涼とした原始の風景が広がっていたが、 新作では、同じ風景もみずみずしく感じます。 2度目だから、読まずとも広がる風景に、色が付いたのかもしれませんね。 10月の5部発売(もしくは、その後の図書館入荷)に向け・・・ ゆっくりと歩いて行きたいと思います。 さくらい風。 |