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遊~ながれのままに法喜充満~

遊~ながれのままに法喜充満~

エイラの風。

041224eira


エイラ・シリーズ。(ジーン・アウル著1987~)


20年前のベストセラー本です。
(私が出会ったのは去年末。)


一言でこの本を言い表すと、、

~ネアンデルタール人に育てられたクロマニヨン人のエイラの人生~

どう?
これだけでも惹かれませんか?

私は、ネットで拾った、、、このヒトカケラの情報に飛びつき、図書館に走りました。

そして、出会いました。
フィクションとも、ノンフィクションとも言えるこのロマンあふれる本に!

誰も見た事が無い3万年前の世界。
著者は、今現在分かっている事を忠実に再現し、想像し、描いています。


私なりに一言。この本を軽く言い表すと、、、

~スーパーウーマン・エイラの文明開化大作戦!~
人類の進化は、女神・エイラから始まった・・・っと言っても過言ではありません。

(・・・。)

とにかくすごい女なんです。それでいてつつましい。=まさに母なる女神。
新しい発見、新しい習慣、異文化交流。美しく。誰からも愛されるやさしさ。
数々の試練をも味方にし、意味を見出し、今を生きる姿。

そして、読み飛ばしたくなるくらいの(!)細かい情景描写。
エイラに出会ってからというもの・・・油断すると妄想の世界に入り込んでしまい。。。

街のビル郡を見ては、、3万年前の原始の時代を思い。
太陽を見ては、同じ大地に3万年を経て自分が生きていることを思い。。。
そして、、エイラの厳しい半生を思い。。。
はてしない感動に襲われ、、涙してしまうのでした。


引き込まれすぎて、現実と夢の境が分からなくなります。

現実とはなんでしょう?
夢との違ってなんでしょう?

私が信じるモノが現実。

私にとって、エイラとは、現実に存在した大地の母なのです。


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大人用に書いた著者。

それに対し、日本での旧訳は、子供も楽しめるものとして訳されているそうです。
新訳本は、原本に忠実に訳されているそうです。
省かれまくっているらしい性描写がさらにグレードアップするとは・・・
なんだか恐ろしい気もします。


しかし。


私の周りでも、性教育を見直そうと言う声を、耳にしますが、
お互いの深い愛があり、尊敬と思いやりを持ったエイラとジョンダラーのセックス描写は、
リアルなだけに、性教育にはとても良いと思うのです。

性教育を考えている方にも、是非読んで頂きたい本です。
もちろん、自分本位のセックスしか知らない大人にも。

そして、人種や男女の違い、人生観などの面からも。


物語の中には様々な発見が詰まっています。


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このシリーズ。検索しても、と~っても分かりづらいので・・・まとめてみました。

第4部完から、11年も経った今、出版社を変え翻訳も新たに生まれ変わる!

題名も変えて、原本に忠実に翻訳しなおし、完成版として出版中。。。

6部構成で完予定。


旧シリーズ
エイラ -始原への旅立ち
出版 新シリーズ
エイラ・地上の旅人
出版 原題
第1部 大地の子エイラ 上・中・下 1983 ケーブ・ベアの一族 上・下 2004/09~ The Clan of The Cave Bear
第2部 恋をするエイラ 上・中・下 1985 野生馬の谷 上・下 2004/11~ The Valley of Horses
第3部 狩をするエイラ 上・中・下 1987 マンモス・ハンター 上・中・下 2005/02~ The Mammoth Hunters
第4部 大地をかけるエイラ 上・中・下 1993 平原の旅 上・中・下 2005/06~ The Plains of Passage
第5部 -無- 岩の隠れ家 上・中・下 2005/10~ The Shelters of Stone
第6部 -無- -未-



エイラ・シリーズについては、ホームページがありましたので是非ご覧ください。

まずは、時間と心にゆとりのあるときに・・・



トップページ画像を、スキップせずにご覧ください!



コチラ




エイラと長い旅をしてきた私は、コレだけで胸が熱くなり・・・

泣けます。

叫びたくなるほどの感動です。


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そして、2005年6月吉日。

私は、再びエイラと共に、長い長い旅に出発いたしました。


新1部から読み直しです。

翻訳が違うと、また雰囲気が違って面白い。

旧作では、荒涼とした原始の風景が広がっていたが、
新作では、同じ風景もみずみずしく感じます。

2度目だから、読まずとも広がる風景に、色が付いたのかもしれませんね。

10月の5部発売(もしくは、その後の図書館入荷)に向け・・・

ゆっくりと歩いて行きたいと思います。


さくらい風。


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